見出し画像

夏油(偽)の正体、五条悟の復活、宿儺の指の行方…謎多き「渋谷事変」の終わり方を考察してみた『呪術廻戦』

【レビュアー/松山 洋】

盛り上がってますねぇ、「渋谷事変」!!

ええ、『呪術廻戦』の話です。

もうこの最長エピソード「渋谷事変」に突入して1年になろうとしています。そのぶんこれまでの伏線や登場人物たちのそれぞれの顛末・過去・死などが描かれて「え、終わるの?」という勢いです。

しかし、『呪術廻戦』は終わりません。

編集担当のインタビューの中で「渋谷事変は大きな山のひとつ」という発言が確認されています。「山のひとつ」ということであればこの後にも「大きな山場がやって来る」ということです。

ますます楽しみですねぇ。

さて、ではこの「渋谷事変」がどのようなクライマックスを迎えて今後はどうなっていくのかを考察&予想していきたいと思います。

夏油(偽)の正体は九十九由基=加茂憲倫

いきなり核心に触れますが夏油(偽)の正体って誰だと思いますか?

「渋谷事変」の現状では冥冥&憂憂と戦闘中のはずですが、そもそも彼の中身(脳みそ)はいったい何者なのでしょう。

これまでに2度だけ登場した九十九由基を覚えてますか?

過去編で夏油の前に現れ、幼少期の東堂の前にも現れた正体不明の特級術師で世界をプラプラと放浪している女性キャラクターです。

「あっはっは」

「君強すぎるんだよ 私の目的に邪魔なの」

これらのセリフは夏油(偽)が発言したものですが、なんか女性のような喋り方で過去に登場した九十九由基とセリフも笑い方も似ています。

なので私は夏油(偽)は九十九由基に操られている、もしくは中身が入れ替わっているという説をあげつつ、更にもう一段階掘り下げて「その中身は加茂憲倫」という説を推したいです。

加茂憲倫とは160年前の明治初めに存在していた加茂家の最悪の術師であの九相図を作ったイカれたキャラクターです。

九相図の説明の時に出てきただけですがちょっとずつ「昔の人」を思わせるような発言が夏油(偽)から発せられているところに私は注目しています。

「やるじゃないか 最近の術師にしては」

このセリフ気になりませんか?

また、これは単純に私の好みですが「物語の因縁は過去からやって来る」というのが正に呪いだなぁと感じていて、これから“次の大きな山場”を迎えるのであればわかりやすい悪役であって欲しいなという気持ちもあります。

残っているのは夏油(偽)と真人のみ

今回の「渋谷事変」の闘いの中で夏油(偽)一派である呪霊や呪詛師たちはみんな死にました(祓われました)。

花御・漏瑚・陀艮・重面・脹相(戦意喪失)は全員戦闘不能となり一派は夏油(偽)と真人のみとなっています。

本当にこの「渋谷事変」で終わってしまいそうな収束感ですが前述の通りまだ『呪術廻戦』は終わりません。

終わるのは「渋谷事変」であり、ある意味「真人編」なのかなと。

そして次の「大きな山場」に繋がっていくのです。

ではこの「渋谷事変」はどのような結末を迎えるのでしょうか。

五条悟は復活するか?

ズバリ復活すると思います。

もともと始まった「渋谷事変」そのものが、夏油(偽)側の目的は五条を封印することで、虎杖たちの目的は封印された五条を救出することなので、主人公サイドの目的が達成されて終わることになると思います。

虎杖が真人を倒して五条が復活→夏油(偽)が逃亡→次の闘いへ

という感じかと思います。

五条が復活して真人を倒す、なんて流れも考えられますが、なんかいつも最後は五条先生が全部持っていくパターンばかりだとまた故・七海に「もうあの人ひとりでよくないですか」と言われてしまいますし、因縁の真人戦くらいは主人公である虎杖に決着をつけて欲しいという願望も入ってます。

虎杖の「存在しない記憶」を挿入する能力

これに関しては正直わけがわかりません。はじめにこの現象が登場したのは交流会での東堂との闘いですが、単純に思い込みが激しい東堂側の演出だと私は思っていました。

しかし今回の「渋谷事変」の脹相戦でその表現方法や演出が全く違う形で描かれていました。

意識を失った虎杖に対して宿儺も「……?」というリアクションをしていますので彼も把握できていない能力。

勝利を確信した脹相の中に「存在しないはずの記憶」があふれ出し3兄弟と虎杖が仲良く食事しているシーンが挿入されています。

「どういうことだ?なんでオマエが……ありえん…何…故」

と呟いた後に脹相は戦意を喪失してしまいます。

これを指してこの「存在しないはずの記憶」を相手に強制的に刷り込むことが虎杖自身の術式(能力)なのでは?と予想されている方もいらっしゃるようですが、虎杖に関しては出生から何もかもが謎ですので現状は保留のままにしたいと思います。

そのへんの謎などはこのあとの次の展開で描かれていくことでしょう。

宿儺の指の行方と九十九由基の目の下の線

現在、虎杖の中には全部で15本(以上)の指が取り込まれています。

第1話で自ら飲み込む=1本
五条からもらう=1本
少年院=1本
八十八橋=1本
菜々子が渋谷で食べさせた=1本(以上)
漏瑚が一気に食べさせた=10本
合計=15本(以上)

全部で20本ある指のうち現状でもう15本(以上)なので器としての虎杖自身の役目もそろそろ終わりが見えてきました。

残りの指がどこにあるのかはわかりません。

発言を信じれば菜々子がもう1本の指の在りかを知っているようでしたが。

ここでひとつ考察を述べたいと思います。

また九十九由基が登場しますが、彼女の顔を良く見ると目の下にそれぞれ線があるんですよね。

虎杖の目の下の線は宿儺の指を取り込んだあとに出現しました。

ひょっとしたらただのデザインなのかもしれませんが、もし九十九由基の中に宿儺の指があるのだとしたらますます敵としての信憑性は増してくるような気がします。

まだまだ謎だらけの『呪術廻戦』

他にも「学長以上の上の内通者」とは夜蛾学長なのではないか?とか乙骨とミゲルはなぜ海外にいるのか?一度も登場していない停学中の三年の秤はなぜ登場しない?つか停学ってなんだ?虎杖のフィジカルがあんなにも強い理由は?家族は?出生の秘密は?

などなどまだまだ判明していない謎だらけの『呪術廻戦』!漫画もアニメもこれからますます盛り上がっていくことと思います。

ひとつひとつの謎が順に解明されていくその日を夢見て追いかけ続けていきたいと思います。

読もう!『呪術廻戦』!

WRITTEN by 松山 洋
※東京マンガレビュアーズのTwitterはコチラ

この記事が参加している募集

読書感想文

マンガ感想文

嬉しいです!
12
読みたい漫画が見つかる漫画のレビューサイト。隠れた名作も、超王道も。様々な業界で活躍する漫画レビュアーたちが、独自の切り口でおもしろい漫画を紹介します。