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世界的ファッショニスタ渡辺直美のカッコ良さを漫画で説明します『着たい服がある』

渡辺直美は最高にクールなヒーローである

今さら僕が言う必要なんてこれっぽっちもないくらい、渡辺直美さんと言えば今や世界中から注目される人気のタレントでありインフルエンサーです。

もちろんお笑い芸人としての彼女のネタもバラエティとかでの受け答えとかエピソードも面白くて好きなんですが、最初の頃はちょっと失礼な言い方になりますが、他の売れっ子女芸人さんたちと同じくあくまで面白い芸人さんの中のひとりくらいの、薄いファンでした。

でも、そんな僕が彼女にハートを鷲掴みされた出来事があったんです

そして、その出来事は、世界中でニュースとなって、恐らくたくさんのコンプレックスや我慢に苦しさを感じていた人たちの心を解放しました。

彼女は僕やそんな人たちにとって、まさにヒーローになったんです。

後に彼女自身が「クソデブ祭り」と呼んだその出来事とは、GUCCIのパーティに全身GUCCIコーデで参加した彼女の写真がGUCCI公式インスタで取り上げられたことから始まりました。

その写真を見た世界中の心ない人たちから、次々と彼女の体型をバカにした誹謗中傷と言えるコメントが相次ぎ、大炎上する騒ぎに…。

ですが、そんな状況の中、彼女は堂々とジョークを交えてこう言い放ったんです。

”みんな私の魅力にびっくりした様子😘?まだ2%しか出してないのに痺れちゃったのね🤗まだまだこれからよ😂❤️🌈”

そう、彼女は、それまで背が高く細く足も長くプロポーションがいい、いわゆるモデル体型こそが至上とされてきた概念を、鼻で笑いながら吹き飛ばしたんです。

太っている自分、寸胴な自分のありのままの姿で好きなファッションを堂々と楽しむ、そのスタイルこそが彼女の最大の魅力になって、彼女は世界中から注目され愛されるようになりました。

そして、面白いことに時をほぼ同じくしてTwitterに投稿され、その後講談社のDモーニングにて連載されたひとつの漫画が、渡辺直美さんと同じく僕の心を解放してくれました

それが、常喜寝太郎先生の『着たい服がある』です。

好きなことを好きだと言える勇気をくれる

この漫画の主人公のマミは、背が高く細く、顔もカワイイ系ではなくカッコイイ系で、周りの友達からもまるで宝塚の男役のように「カッコイイ」「男よりも男らしい」「全てを手に入れている」と褒められ憧れられます。

ただ、そのせいでスキニーパンツをクールに着こなす姿は褒められても、スカートを履くと「違う」と言われ、押し付けられるイメージに違和感を感じながらもそのイメージを崩さないように生きてきたマミは、本当の自分の姿を秘密にし続け、苦しんでいました。

彼女の秘密…それは、彼女がロリータファッションに憧れている乙女ということ。

ただでさえロリータファッションは異質なものを見るような目で見られるのに、パンツにスカートを重ね着するだけでおかしいと言われるような男っぽい自分がそれを着たら…。きっと誰からもバカにされ、否定されると思い、勇気を出して買った1着もしまい込んだままずっと隠し続けて、そうしてしまっていることが彼女の心から自信すらも奪い去ってしまっていました。

しかし、そんな彼女の前に、奇抜なファッションを堂々と着こなす青年・小澤くんが現れます。

かなりのイケメンな小澤くんは、イメージに合うような格好をすれば間違いなく誰からも褒められたり好かれたりするだろうに、多くの人が嘲笑したり「ザンネンだね」と言うようなファッションに身を包み、それでも自信満々に自分のスタイルを貫いています。

「自分の着たい服を着る方が1億倍気持ちいいんスよ」
「笑うヤツより、「いい」とかいうヤツより、楽しめてるヤツが一番です」

そんな彼の言葉に背中を押され、マミは少しずつ本当の自分を見せ始めます。

そして今日も彼女は自信に満ちた顔で笑うのだ

ただ、予想通りマミが自分のなりたい自分を出せば出すほど、次々とそんな彼女を否定する人たちが心ない言葉で彼女を傷付けてきます。

その言葉は、読めば読むほど読んでいるこっちの心にすら影を落として苦しくなってしまうほどです。

でも、マミは歯を食いしばりながら、それでも本当の自分の姿で生きていこうと足掻き続けていくんです

そんな姿を見ていて僕は何度も泣きそうになりました。

そうして、マミも僕にとってもうひとりのヒーローになりました。

「何着てどこ行くかは自分で決めます」

そう言った小澤くんの言葉を読んだ時、僕の脳裏に最高にキラキラした笑顔の渡辺直美さんのあの写真がフラッシュバックしました

まだ2%しか出していないと言い放った彼女の魅力に、僕のようにやられてしまった人には、そしてぜひ、渡辺直美さん本人にもこの漫画を読んで欲しい。

そして、ふたりのヒーローの生き様をカッコイイと思ったら、思いきって自分の人生を楽しんでみよう。

僕らが勇気を持ってその一歩を踏み出せるように、彼女たちは僕らの背中を優しく押してくれているのだから。

WRITTEN by 南川 祐一郎
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