異才・藤本タツキの読切漫画が気づかせてくれた、天才の劣等感を救うもの。『ルックバック』【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】
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異才・藤本タツキの読切漫画が気づかせてくれた、天才の劣等感を救うもの。『ルックバック』【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】

【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】は、漫画を愛する堀江貴文氏が超多忙を極める合間に読んでおもしろかった作品を毎月レビューするコーナーです。長文レビューもあれば超短文レビューもありますが、そこはご愛嬌。本当におもしろいと思ったものしかレビューしませんので、どうぞお付き合いください。(編集部)

【レビュアー/堀江貴文

ふとしたきっかけで自分の才能に気付くことがある。

というか、自分で自分の才能を見出すことは出来ない。そして引き出すことは困難だ。特に幼い時分には相当に困難なことがある。

公立の小学校の時圧倒的に勉強ができた自分は周りから全然肯定されてない気がして劣等感の塊だった。それは自分の妄想だったのかもしれないけど、評価をしてもらえないことにはやはり自己肯定をすることはできない。

私の場合は幸運にも全力で肯定してくれた小学校3年生の時の今はなき恩師のおかげで今があると思っている。あの言葉がなかったら今の自分はどうなっていただろうか。そんな気持ちを思い起こさせてくれる素晴らしい読み切りに出会えた。感動しすぎてこの文章を書いている。

「漫画家が描く漫画家漫画にハズレなし」

その言葉を地で行くのがこの作品だ。

漫画を描くのが得意な主人公が引きこもり少女の漫画を先生から半ば強制的に掲載させられるところから物語は始まる。主人公の自己否定感と葛藤。そして引きこもり少女との邂逅から話は急展開する。

人生とはきっかけと出会いである、そして別れ。それを乗り越えて乗り越えて生き続けていくのだ。

蛇足ではあるがデジタル作品ならではの、紙の漫画の良さを引き継いだ大胆なコマ割り。流石ジャンプ。こんな作品を掲載してくるところが日本の漫画の底力なんだろうな。


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