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SNS時代のラブコメ新機軸!『それでも歩は寄せてくる』

どうもこんにちは!!漫画ソムリエの東西です!普段は東京ネームタンクでマンガの進路相談をやっています。

今回ご紹介するのは、『からかい上手の高木さん』の山本崇一朗先生が描く超尊い将棋ラブコメ!

毎回アプローチを変えながら、少年と少女の会話を読者に退屈させずに読ませる本作の魅力とはなんなのか?今回はその秘密に注目しお話したいと思います。

相思相愛の2人のディスコミュニケーションが楽しい

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『それでも歩は寄せてくる』(山本崇一朗/講談社)1巻より引用

本作品のポイントは、まず2人が相思相愛である事が読者に示されている点にあります。

ラブコメであるならば、好意を持っている相手が、自分に対して好意をもっているかどうかは物語において重要なポイントなので、たいていは展開を引っ張るのものですが、本作はそこをあえて第1話から読者に開示します。

そうする事によって、相思相愛な少年少女がお互いの心の声が読めない故にディスコミュニケーションが発生する……という企画した点です。

表情豊かな少女と無表情な少年が将棋をする設定としたのもおそらくこの企画に寄せたものでしょう。お見事です!

ツイッターに最適化した、どこから読んでも伝わる作品の企画性

お互い好意をもってる2人が感情が読めないが故にディスコミュニケーションを起こす。……という企画性を読者に提示した事で、読者は本作を何話から読んでも楽しむ事ができます。

現代はツイッターに代表されるSNSの発達により作品の売り出し方、宣伝方法も大きく変化しました。短い時間、少ないページ数でいかに初見読者に対しアプローチするかが、ヒットの鍵を握っています。

本作はそんなSNS文化に対応した現代的な作品といえるでしょう。掛け合いのテンポが心地よく、甘酸っぱい青春時代を思い出す本作。

ぜひ皆さんも手にとってみてください!

WRITTEN by 東西サキ

※「マンガ新聞」に掲載されていたレビューを転載
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