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名作ゲーム「MOTHER」愛満載!スマブラの如き豪華作家たちの参戦は、買った瞬間に思い出となる『Pollyanna』

私見ですが、「目覚まし時計のベル」は、人類に嫌われている発明のひとつではないでしょうか。

時間通りに起こしてくれることはありがたくも、心地よい睡眠を切り裂き、無意識から意識へと人間を引き戻す存在はただでさえ腹立たしいのに、けたたましく「ジリリ」と鳴るから尚更業腹でした。

その苛立ちを抑えようとしたからか、次第に目覚ましはドラえもんやクレヨンしんちゃん等の愛されキャラクターによる「起きずば遅刻たらん」という忠告へ進化し、現在はスマートフォンで自ら好きな曲を設定し、朝の目覚めを各々が好きにカスタマイズできるようになりました。

そんな中、目覚まし用に竹谷が愛聴している歌に、名作ゲームシリーズ「MOTHER」の楽曲「POLLYANNA(I BELIEVE IN YOU)」があります。そして、1989年に初代「MOTHER」が発売されてから30年以上の時を超え、その名前を冠した「MOTHER」トリビュート漫画『Pollyanna(ポリアンナ)』が今、発売されています。

まさに漫画版「大乱闘スマッシュブラザーズ」!参戦する豪華な作家陣はそれだけで必読の価値あり

「MOTHER」という言葉は耳慣れなくとも、ネスやリュカと聞けばピンと来る方はいるのではないでしょうか。1999年にNINTENDO64用ゲームソフトとして発売されて以降、不動の人気を誇るゲームシリーズ「大乱闘スマッシュブラザーズ(以下、スマブラ)」に参戦しているファイターです。

ファイターは参戦した順番に発番されており、たとえばマリオは01、カービィは06で、最近リメイクもされた「ファイナルファンタジーVII」のクラウドは61、「どうぶつの森」のしずえは68です。現在76番まであるうち、ネスは10でリュカは37に位置していることからも、「MOTHER」の人気が伺えるかと思います。

スマブラは、各ゲームにおける主人公級のキャラクターがファイターとして参戦する「オールスター」形式のため、それぞれのゲームタイトルを愛する人々が集まり巨大なプレイ人口を見せているわけですが、漫画『Pollyanna』も、スマブラと言えるほど豪華な作家たちが寄稿しています。

「Pollyanna」に参加してくださったみなさん
(あいうえお順)
青木俊直/浅野いにお/阿部共実/ア・メリカ/あらゐけいいち/石黒正数/今川伸浩/大石浩二/緒方雄一/久木ゆづる/こがわみさき/坂野杏梨/
須藤真澄/竹谷州史/田辺洋一郎/トビー・フォックス/とよ田みのる/成家慎一郎/成田芋虫/羊の目。/福地翼/藤沢カミヤ/ふるえるとり/まえだくん/松本大洋/松本ひで吉/水あさと/みずしな孝之/山本さほ/横山了一/ヨシオカサトシ/吉田戦車/ろびこ/ワキサカ/和田ラヂヲ
(下記リンク先より引用)

つい全部読みたくなる陣容ではあるのですが、生粋のジャンプっ子である竹谷はまず、『トマトイプーのリコピン』や『いぬまるだしっ』で世界に破顔を届けている大石浩二氏の参戦に興奮しました。

また、竹谷が代表を務めるイラスト制作会社ミリアッシュで、なにかとご縁をいただいているイラストレーターのヨシオカサトシ氏の寄稿も驚きでした。

そのイラストのクオリティもさることながら、「MOTHER」にこのようなかたちで携わられた力量には、「さすが」と感嘆の意しかありません。

さらには、2015年にシュールさと懐かしさと面白さでゲーマーたちの心を鷲掴みしたゲーム「Undertale」を作り、2018年には雑誌「Forbes」の特集「フォーブスが選ぶ30歳未満の30人」のゲーム部門に入ったゲームクリエイター、トビー・フォックス(Toby Fox)氏の寄稿も驚愕でした。

ほかにも特筆したい方々がたくさんいるのですが、編集長の小禄さんに「竹谷はいつも長すぎるねんな」と縛られ叱られる未来が易々見えるため、話を進めます。

漫画のタイトル『Pollyanna』が最高な理由

記事の冒頭で、同名の楽曲「POLLYANNA(I BELIEVE IN YOU)」について触れましたが、漫画のタイトルが『Pollyanna』なのも最高だと思いました。

そもそもポリアンナとは、1913年に米国の小説家エレナ・ホグマン・ポーターによって作られた小説『少女ポリアンナ』に端を発し、その後ディズニーによって実写映画化されたり(1960年)、日本でもアラフォー世代直撃である「世界名作劇場」シリーズ『愛少女ポリアンナ物語(1986年)』としてアニメ化されたりと、全世界で愛されている作品群です。

その後、有名になりすぎた反動か、主人公ポリアンナが「どんな逆境の中でも前向きすぎる」ため、過度な楽天主義の心的疾患として「ポリアンナ効果」や「ポリアンナ症候群」といった概念も生まれていきます。

そして「MOTHER」の楽曲である「POLLYANNA(I BELIEVE IN YOU)」は、ポリアンナを意識した歌詞となっています。

You may say I'm a fool
Feelin' the way that I do
You can call me Pollyanna
Say I'm crazy as a loon
I believe in silver linings
And that's why I believe in you

あなたは私を馬鹿だと言うかもしれない
私の感じ方を感じたのなら
ポリアンナと呼んでくれていいし
気が狂ったと言ってもいい
けど、曇天の雲の切れ目に晴れを信じるように
私はあなたを信じている

この歌において、ポリアンナは嘲笑されるようなマイナス対象として出てきます。しかし、それでいい、と歌っています。自分の前向きさを変だと思われても、それでもあなたを信じている、と。

同名の漫画『Pollyanna』は、「MOTHER」への愛に溢れた多種多様な作品で満ちています。ここには、楽しさや優しさといった、前向きな気持ちしかありません。すべて「MOTHER」の「よかった探し」をしています。

そして竹谷は、それを愛しく思います。昨今新型コロナウイルスやスキャンダルめいた物事で、世界はどうにも「わるかった探し」に明け暮れている気がします。そのような中、前向きな少女ポリアンナの名を冠した漫画が出たことに、歓迎すべき気持ちを抑えられません。

もともとポリィ(polly)はモリィ(molly)から転じた言葉で、モリィはメアリ(mary) 、つまりイエスの母マリアに由来します。また、アンナ(anna)はヘブライ語で「慈愛」を意味します。つまり、ポリアンナとは「偉大な母(MOTHER)の愛」であり、まさに「『MOTHER』の愛」そのものを示した言葉と言えるのではないでしょうか。

漫画『Pollyanna』は、少女ポリアンナのように、ゲーム「MOTHER」へのどこまでもポジティブで大きな愛に溢れています。もはや耳にたこができるほど引用されたキャッチコピーではありますが、

「大人も子供も、おねーさんも。」

読むひとすべてに幸せな気持ちをお裾分けしてくれる漫画です。

――――――――――

「mother、mを取ったらother、他人です」というCMが昔あったなあと思い出す初夏に。

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WRITTEN by 竹谷 彰人
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