ポスト「鬼滅」のメガヒット大本命!原作の最終章で待つ最悪の未来を予想してみた『東京卍リベンジャーズ』
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ポスト「鬼滅」のメガヒット大本命!原作の最終章で待つ最悪の未来を予想してみた『東京卍リベンジャーズ』

【レビュアー/松山洋

『東京卍リベンジャーズ』という作品をご存じでしょうか。(読み方は『トウキョウリベンジャーズ』と『卍』の部分を発音しないのが特徴です)

テレビアニメ化・実写映画化と、今最も勢いがあってノリに乗っている作品です。現在も週刊少年マガジンで絶賛連載中です。

なぜ本作はこんなにも大ヒットしているのでしょう?

ヤンキー×タイムリープSF×サスペンス=面白い

現代でうだつの上がらない生活をおくっている主人公・タケミチ(26歳)が最愛の彼女の死を知り、12年前にタイムリープすることでその最悪な未来を回避するという物語です。

タイムリープしたことで過去に戻ったタケミチは、当時の年齢である14歳の中学生。ただの中学生になってしまったタケミチは、最悪の未来を回避するために『東京卍繪』と呼ばれる暴走族との抗争に飛び込み、体を張って闘うという少年漫画です。

なんで未来を変えるために暴走族との抗争に飛び込む必要があるのか? それはどうやら現代の彼女の死の真相がその暴走族と深く関係があるようだからなのです。

要するに「未来を変えるため→ヤンキーとバトルする」

という、実にわかりやすい構造で出来ているのが本作の魅力とも言えます。

一方通行の未来だから覚えることが少なくて楽しめる

私自身はこの手のタイムリープモノが大好物で、漫画・アニメ・映画・ゲームとあらゆるタイムリープ&タイムスリップモノを見てきています。

しかし、この手のタイムリープモノって意外と人を選ぶんです。

それは覚えなければならない情報量が過去と未来で2倍になるからです。

あのタイムスリップモノの金字塔である、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ターミネーター2」ですら、人によっては「難しくてよくわからなかった」という視聴者がいるくらいです。

それくらいタイムリープ・タイムスリップというジャンルは、人を選んでしまう作品性であるという、ある種の弱点を内包しています。(もちろんハマればみんな面白い! となりますが、そうなるまでに情報を把握しなければならないというハードルがあるということです)

その点、『東京卍リベンジャーズ』は少年漫画らしく実にシンプルな構造になっています。

とにかく「最悪の未来」を回避するために、過去に戻ってやるべきことはコレ! というわかりやすい目的があります。そして、作中ではそれをミッションと呼んでいます。

「最悪の未来を回避するために過去に戻る」
 ↓
「○○の死を阻止する→ミッションコンプリート」
 ↓
「未来に戻る」
 ↓
「未来が変わっている」

よって、こうした行動が繰り返されるのです。

そして物語は、以下のように進みます。

過去に戻ってミッションを達成することの満足感(勝利感)を与えつつ、
未来に戻るとまた別の最悪な出来事が待っている


何かが違う

もう一度過去へ!

言ってしまうとこの繰り返しなのですが、週刊少年漫画という性質上「ん?今なにやってるんだっけ?これ?」とならないための配慮からか、とにかく覚えなきゃいけないことが少ない。

「要するにアイツを倒せばいいんだろ!」みたいなセリフを主人公に言わせることで、目的(ミッション)をハッキリと提示させるようになっています。(だからわかりやすく誰でも楽しめる)

メガヒットはまだまだこれから始まる

すでに多くの読者に読まれていますし、テレビアニメも実写映画も大ヒットしている本作ですが、本当のメガヒットはこれから始まると私は感じています。

単行本は最新22巻まで発売中ですが、テレビアニメも実写映画もまだ単行本4巻あたりのエピソードを展開しています。(まだまだ先=ストックがあるということ)

なのに週刊少年マガジンで展開中のエピソードは『最終章』に突入しています

文字通り最後の闘いを描いている真っ最中なのです。

この感じって、なんとなく『鬼滅の刃』と似ていませんか?

世の中がアニメをきっかけに「これ面白い!」って気づいた時には、漫画は最終決戦で一番盛り上がる展開を描いていました。

私はこの『東京卍リベンジャーズ』からも似た感じの『うねり』のようなものを感じています。(そしてちゃんと最終章が盛り上がっていて面白い!)

まさに、「読むなら、今!」というタイミングなのです。

ぜひ『東京卍リベンジャーズ』を読んで一緒にこの『うねり』を楽しみましょう!!

ネタバレ:最終章で待つ最悪の未来のブッ飛ばし方

ここからは連載を読んでいる人だけに向けた『東京卍リベンジャーズ』の最大の謎について予測したいと思います。

作中の割と早い段階で(タケミチ以外にも)『他にタイムリープしているやつがいるんじゃないか?』という疑惑が出てきました。

そしてそれはキサキだと思われていましたが、そうではありませんでした。

熱心な読者の方々も毎週いろんな考察をされていて「○○なのでは?」という議論が飛び交っています。(これも楽しい)

大きく分けると3パターンほどの予測に分類されています。

①ハンマ説
キサキの傍にずっといる割にはその目的は存在意義がハッキリと示されていない、ということと「車、乗ってねーじゃん」という意味深なセリフを未来で残していることからこの『ハンマ説』というのが濃厚のようです。が、私はそうではないと予測しています。(理由は後述)

②チフユ説
正直、『チフユ説』や『マイキー説』などこのへんはいろいろあるのですが、私はどれも違うと思っています。どの説も「タケミチがタイムリーパーであることを知っていて一番傍にいた人物だから」という理由から、こんな説が出ているようですがやはり決め手には欠ける印象です。

③ナオト説
これこそが私が一番推したい説です。タケミチの一番の協力者であり彼女=ヒナの弟であることが盲点になりやすいですが、だからこそこのナオト=黒幕であるという説を私は推したいです。全ての情報をタケミチ=読者視点でわかりやすく説明して導いてくれた彼こそが黒幕である、という理由はいくつかあります。前述のハンマの「車、乗ってねーじゃん」という発言は誰から聞いた情報だったのか?というのが一番の焦点です。あの時点でタケミチやヒナの状況を一番把握して(指示して)いたのはナオトだけなのです。そして、これは完全に個人的意見と願望でありかなりメタ予想になってしまうのですが、少年漫画のクライマックスは「バカヤロウッ!!」って言いながら気持ちよくブッ飛ばして、最後は許してあげないといけません。それにハマる適任者はナオトしかいないと私は思っています。

もちろん、上記3つ以外のパターンも考えられます。みなさんはどう思いますか?(こういった予想を立てながら語り合えるのもタイムリープモノの醍醐味でもありますね)

『答え合わせ』はもうすぐに出来ますよ!読もう!少年マガジン!読もう!『東京卍リベンジャーズ』!!


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