見出し画像

【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】中国の古典戦略をビジネスに応用する『パリピ孔明』

【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】は、漫画を愛する堀江貴文氏が超多忙を極める合間に読んでおもしろかった作品を毎月レビューするコーナーです。長文レビューもあれば超短文レビューもありますが、そこはご愛嬌。本当におもしろいと思ったものしかレビューしませんので、どうぞお付き合いください。(編集部)

諸葛亮孔明(しょかつりょう・こうめい)といえば誰もが知る三国志時代、蜀の軍師だった人物だ。三国志オタクでなくとも名前を聞いたことくらいはあるだろう。そんな孔明がパリピになるって、勧められた時には「なにその雑な設定?」って思ってしまうのも致し方ないことだろう。本作品にもそのような台詞が出てくる。一旦は死んだと思われた孔明が現代の、それも東京渋谷に転生してくるなんてストーリー設定の漫画なのだから。

渋谷の小規模なクラブに所属する新人女性歌手と、転生した孔明が出会うところから物語は始まる。驚くべき吸収力と現実適応能力を持つ孔明は自分が転生したことを理解し、スマホを駆使して自分のWikipediaでの記述すら理解したうえで、その新人歌手をプロデュースすることになってしまう。というか、自ら「軍師」として彼女をサポートすることを申し出るのだ。彼女の所属するクラブのオーナーが三国志オタクであることも幸いする。

小規模なクラブイベントから孔明の軍師としての能力発揮は始まる。まるで劉備玄徳(りゅうび・げんとく)をサポートして劣勢ながらも天下三分の計を実現させた伝説の如く無名の新人歌手をプロデュースしていく。その快進撃のストーリーは中国の古典をベースにしてビジネス応用させる啓発本のような趣すら感じられる

殊のほか軽薄なタイトルとは正反対の重厚な物語の展開から目が離せない。

WRITTEN by 堀江 貴文
※東京マンガレビュアーズのTwitterはコチラ

嬉しいです!
3
読みたい漫画が見つかる漫画のレビューサイト。隠れた名作も、超王道も。様々な業界で活躍する漫画レビュアーたちが、独自の切り口でおもしろい漫画を紹介します。