東京マンガレビュアーズ厳選おすすめ漫画レビュー

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「3月、棋士はライオンになる」タイトルの意味を知り、名作の奥深さに触れる『3月のライオン』

「3月、棋士はライオンになる」タイトルの意味を知り、名作の奥深さに触れる『3月のライオン』

【レビュアー/竹谷彰人】 皆さんに、才能はありますか。 竹谷には、そう呼べるものが現在ありません。しかしそれでは万事生きるには大変だからと、道中拾った石ころを磨いて周囲に玉であると認めてもらえるよう、日々どうにかなりそうだと少し切歯扼腕しながら生きています。 今回のレビューを書くにあたり、「才能って何だろう」などと青そうなことを改めて考えました。もちろん、その答えは千差万別でしょうし、真の天才というような方々からすれば「考えたこともない」と一蹴されそうな問いだとも思いま

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竈門炭治郎は半神化し、神話性を帯びた令和漫画のマスターピース『鬼滅の刃』

竈門炭治郎は半神化し、神話性を帯びた令和漫画のマスターピース『鬼滅の刃』

3つの「英雄・ヒーロー」の意味「英雄」という言葉があります。”才覚や膂力(りょりょく)でもって崇められるような男性”といった意味で、「豪傑」と換言することもできます。歴史上の人物で言うなら、フランスのナポレオン・ボナパルトや古代ギリシャのアレクサンドロス大王、日本ではみんな大好き織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などでしょうか。 そして英雄は、英語では「ヒーロー(hero)」です。大人気漫画『僕のヒーローアカデミア』や先日新シリーズが発表されたアニメ「TIGER & BUNNY」

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【Netflixで話題】「クイーンズ・ギャンビット」でチェスに興味を持った人におすすめ!国内外のチェス漫画8選

【Netflixで話題】「クイーンズ・ギャンビット」でチェスに興味を持った人におすすめ!国内外のチェス漫画8選

【レビュアー/兎来栄寿】 Netflixで2020年10月23日に公開されるやいなや、超絶な人気を博している「クイーンズ・ギャンビット」。 公開から1ヶ月で6200万世帯が視聴し、Netflixの歴代新記録を樹立したそうです。 冷戦時代のアメリカで養護院に引き取られた少女・ベスが酒や薬に溺れながらもチェスの道で大成していく物語で、全7話とそこまで長くもないこともあり気軽に見始めて高い満足感を得られる作品です。 当時は、完全な男性社会であったチェス界で天才少女が男たちを

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コロナ禍の今こそ語られるべき、寄生生物侵略下における主人公・シンイチの決断『寄生獣』

コロナ禍の今こそ語られるべき、寄生生物侵略下における主人公・シンイチの決断『寄生獣』

こんにちは。株式会社コルクの佐渡島です。 今回は、今まさにウイルスが世界を蔓延しているこの時代に、全世界の人に読んでほしいおすすめの漫画を紹介します。 僕の生涯ベストワンの作品でもある、岩明均さんの『寄生獣』です。 この『寄生獣』をもう何回読んだことでしょうか。僕は漫画を読み返すとしたら勢いよく全巻いっき読みしたいので、長い漫画はちょっと苦手なんです。100巻ぐらいの漫画は、さすがに1日で読み返すことができないじゃないですか。でも10巻くらいだと、「よし読むぞ」って決め

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【月商1億円超え】ゲームファンタジー漫画の最高到達点を、「.hack」開発者が読み解いてみた『俺だけレベルアップな件』

【月商1億円超え】ゲームファンタジー漫画の最高到達点を、「.hack」開発者が読み解いてみた『俺だけレベルアップな件』

【レビュアー/新里 裕人】 皆さんこんにちは!ゲーム制作会社「サイバーコネクトツー」の新里です。 私は2002年に発売されたPS2用のRPG、「.hack」の企画・開発を担当していました。「.hack」はオンラインゲーム世界を舞台にしたRPGです。 当時はまだオンラインゲームそのものが世間に認知されておらず、ちょうど同年に発売された「ファイナルファンタジーXI」をきっかけに、日本のゲーム業界でもようやく注目され始めた、というタイミングでした。 なので、このゲームの企画

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漫画で苦手な人続出の”アノ”シーンに見る、アニメ『呪術廻戦』の読者獲得戦略

漫画で苦手な人続出の”アノ”シーンに見る、アニメ『呪術廻戦』の読者獲得戦略

週刊少年ジャンプで好評連載中の『呪術廻戦』のテレビアニメの放送がスタートしました。 テレビアニメの第1話をご覧になった方は、既にそのクオリティの高さに驚かれたことと思いますが、今回はそのテレビアニメ第1話の演出と漫画原作の違いを解説することによって、本作の魅力を紹介したいと思います。 『呪術廻戦』という作品は週刊少年ジャンプで連載している少年漫画です。が、やや王道とはかけはなれた部分があるのが特徴です。普通の漫画に出て来ないようなキャラクターが多く…いや、ほぼまともな人間

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ダサくて古臭くてウザくて今まで観る気にもなれなかった大嫌いなヤマトの印象を打ち砕いてくれた『宇宙戦艦ヤマト2199』

ダサくて古臭くてウザくて今まで観る気にもなれなかった大嫌いなヤマトの印象を打ち砕いてくれた『宇宙戦艦ヤマト2199』

『宇宙戦艦ヤマト』が嫌いでした。 “苦手”ではなく“嫌い”。ハッキリとそう認識していました。あんな有名な作品を!?名作なのに!?と驚かれるかもしれませんが。あくまで個人の感覚・感想だと思ってください。 そもそもTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』が放映されたのは1974年。私は当時4歳でした。完全に“世代ではない”んですよ。私よりも“上の世代”の方々のモノという印象でした。 ただ、物心ついた頃にはすでにブームのあとの“すごい作品”という印象だけが付いて回っていて。観てないやつは

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少女漫画界きってのハードボイルド作品『BANANA FISH』でジェンダーを考える

少女漫画界きってのハードボイルド作品『BANANA FISH』でジェンダーを考える

『BANANA FISH』がアニメ化されましたね。アニメに詳しくない和久井でも、数ヶ月前から大興奮です。 『BANANA FISH』は「少女漫画でもっとも男性に勧めたい作品」としてよく挙げられる作品です。何しろ女がほとんど出てこないハードボイルド物語なんで。 そして主人公のアッシュは「少女漫画三大イケメン」のひとりです(『ときめきトゥナイト』の真壁くん、『イタズラなKiss』の入江くん)。 和久井にとって『BANANA FISH』は特にことあるごとに思い出す作品です。な

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